今の出版業界では、1日新刊の数は200部で、年間新刊の発行数は7万部もあるといわれます。
7万部の新刊の中、ベストセラーになれる本はほんの一握りしかありません。
実は、あなたの本がベストセラーになれるかどうかは出す前に決まっています。
ベストセラーづくりには、いくつかの要素を含む独自の方程式があります。
ベストセラー方程式には、以下の諸要素があります。
マーケットボリューム(MV)、 コンテンツの訴求力、広告やPRなどの露出力、流通力などなど
これらの要素の掛け算でその本がどのぐらいの部数で売れるかどうかがほぼ決まります。
本は人に読ませるもの、自分の考えを人に伝えるためのものですので、(自己満足のために、本を出す一部の例外もありますが、)売れないと、意味がありません。
本を作ってからどう売るかを考えるともう遅いです。作る前に上記の諸要素をキチンと考慮しましょうね。
1.マーケットボリューム(MV)
これは市場規模ともいう。 「本は読者の数だけしかうれません」(井狩春男)とも言われます。
つまり、本のテーマに関心の持つ読者数がどのぐらいいるかによって、本の売れる最大部数が決められます。
このマーケットボリュームの調べ方を覚えておきましょう。
検索エンジンGoogleで 出したい本の分野名を入れ、スペースをひとつ空けて、「万部」を入力し、検索を押してください。 例: ダイエット 万部 (入れてみてください)
検索結果に表示されている数字は その分野でのマーケットボリュームと考えてよいでしょう。
2.コンテンツの訴求力(solicitation of contents SC)
これは読者に本をレジにもっていかせるため、書店さんに注文させてもらうための仕掛けをさします。 本のテーマ、タイトル、帯のコピー、装丁、前書き、目次、レイアウトなどなど、本のそのものの要素がほとんどで、いかに、書店さんにこの本が売れそう、読者にこの本を読みたいなどと思わせるための工夫の凝縮です。 これらの要素についてベストセラーづくりの心構えをご参考ください。
3.広告やPRなどの露出力
これは著者がコントロールできる要素より、出版社の力次第です。 力のある出版社は、自分のメディア(新聞や雑誌など)を持っているので、(例:講談社、新潮社) このような出版社で本を出す場合、彼らが持つメディアに露出できる可能性も高いです。 露出力は資金力やコネ次第です。ベストセラーを目指したいなら、出版社選びは大事です。 実力と実績のある出版社が食いついてきたらありがたいでしょう。
4.流通力
本を作ることはもちろん大事ですが、売ることはもっと大事です! ベストセラーになるかどうかは書店さんの店頭に平積みできるかどうか、長く平積みされるかどうかです。 この要素も出版社次第です。取次業者、書店との力関係でほぼ決められます。
ベストセラーの方程式にはほかにもいくつかの要素がありますが、もっとも大事なのは上記四つです。 これらの要素をすべて押さえられるかどうか、これがベストセラーづくりの「要」でしょう。
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